5.17 CIGAR NIGHT 2008
先日届いた小冊子の「WHISKY VOICE」
世界を代表するサントリー社が、季刊誌として発行する業界誌でもある。
その中に僕の尊敬するバーテンダーの記事を見つけたので、
ここに紹介させて頂きます。
WHISKY VOICE 31
◆バーテンダーが通うバー 連載27
夏休み
生まれ育った故郷、静岡県は浜松を単身離れ、
京都に移り住んだのは十代の終わり。
高田俊彦さんは、バーテンダーを志し、バーの名店「はなふさ」に職を得た
お店には職人気質のバーテンダーが働いていた。
先輩となった彼は、高田さんにこう言った。
「とにかく身体を鍛えておけよ。 この仕事は長丁場になるから。」
長丁場というのは、夕方の仕込みから始まり深夜の片付けまで、
およそ十時間を超える勤務時間を指していた。
高田さんは先輩の教えを忠実に守った。
身体を鍛えるばかりでなく、暴飲、暴食、深酒も控えた。
職場である老舗のバーには、毎夜華やかなお客様が相集い、
高価な洋酒を嗜んでいた。
けれど、そこで働く高田さんの生活は、まるで対照的なストイックさだった。
それもみな、このような決意をしていたからだ。
「自分は生涯バーテンダーをやる。長いバーテンダー生活を歩むため、
今から生活を律しておこう」と。
長丁場という先輩の言葉は、高田さんには、
人の一生を表す言葉として響いていたのだ。
[ BAR THINK MIYAKOJIMA ]
WHISKY VOICE・・・2 に続きます。
お楽しみに ♪