ある男の年の越し方











お気に入りのシャンパーニュを最後に味わい、着替え歩いて向かった先は

僕がよくうかがう、義理の親父が眠るお寺。

ここは、遠州地方でも有名なお寺のひとつである。





ある男の年の越し方





今回は生まれて初めて、鐘を撞いてみたくなった。

僕は二十歳の頃から、寺・神社で手を合わせることはしない。

それは、他宗教を信仰しているからではない。

僕なりの考え方があるからだ。

その考え方は、どこでも必ず貫く。





ある男の年の越し方





1月1日になり、僕が初めて行ったこと。

それは、新年を迎えた寺の中にお邪魔し、義理の親父の位牌を探す。

いつもの墓ではない彼の元に、彼等が好きだという線香の香りを少しだけ捧げ

そして、彼だけには両手を合わせる。

それは、僕なりの気持ちであり彼への挨拶、慣習やルールではないのだ。





ある男の年の越し方





50名程が鐘を撞きに来て既に並んでいる。

先ほどまで観ていた「ゆく年くる年」に出てくる、寺や神社の雰囲気そのまま。

新年早々厳かな雰囲気に感動すらした。

暗闇の中に並ぶ人の列の最後尾に付き、順番を待つ。





今年も神に頼むのではなく自分の努力と、僕を支えてくれる力を借りながら

この新たなる300余日を切り開き、そして、それをチャンスとし

厳しい苦難を乗り越えたい・・・





ある男の年の越し方





そこから更に自宅に近い神社へ向かう。

手を合わせるためにではない、僕には新年を迎えるイベント的発想でしかない。





ある男の年の越し方





少し長めの階段には、もう既に人の列ができていた。

初めての光景に少し驚く。

この階段を昇ったのは、20数年間でたった数度だけ。



老若男女で賑わうその境内は、新年を迎えたことに皆が喜び

そして今年一年を占い、他の者はお願い事をする。



僕はしばらくの間順番を待ち、目的である境内に辿り着く。

そこで同級生等と、簡単な新年の挨拶を済ませ、なだらかな坂道を下る。





ある男の年の越し方





2009年。

自分自身を高めることになる刺激に貪欲になり

更に成長できる1年にしてみたい。







当店は、本日より通常営業いたします。

よろしくお願い致します。











タグ :独り言

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