碧い空に映える真っ白なレンジローバー。
運転席に座る男はビスポークしたシャツに身を包み
じゃじゃ馬のような白馬の手綱をしっかりと握った。
ディフェンダーの横隣りに白馬を停めるといつもそう
風格あるルークと愛嬌のあるアナキンが出迎えてくれる。
先ほどまで手綱を握っていた男が
よく冷えたブルゴーニュの瓶口を鷲掴みし
手慣れた手さばきでコルクを抜栓し
それぞれのリーデルにヴァン・ブランを注いでまわった。
そして次々と抜栓は繰り返され数本のブルゴーニュが空となった。
ワインとともに食事を堪能し腹が満たされれば葉巻である。
それぞれが好みの葉巻に手を伸ばし
ヘッドキャップを落としフットをバーナーで炙ってやる。
香り良い紫煙とともに薪小屋からは薪の香りがかすかに届く。
ゲストへのもてなしが良く行き届いたこの空間で
碧い空のもと会話を楽しみ時間を愉しむ。
この日訪れたのは森の中にたたずむ友人宅。
いつまでもこの場所にふさわしい男でありたいと
友たちと語らいながら遠い未来の自分を想像してみた。
KAKEGAWA CIGAR STYLE