伊豆半島を照らしていた西日が山に隠れだす頃
僕はこの日最後のラウンドを終わらせた。
海から上がったら車内にて食事の準備を。
この夜のメニューはバーニャカウダ。
赤ワインを飲みながら食事の準備をした。
下田駅前で購入した伊豆の野菜とパテ・ド・カンパーニュを
パンと一緒にいただいたあとはシガー・タイム。
この夜燻らせたのは以前友人からいただいたロッキー・パテル。
OMC の岩佐氏からいただいた貴重なポートエレンをマリアージュ。
腹も満たされホロ酔いになった頃、車から浜へ降りてみる。
聴こえてくるのは潮風と波の音、空を見上げれば満天の星空。
しばし夜空と見えぬ海の向こうに視線をなげる。
ここには他に誰もいないという解放感とちょっぴりの恐怖感。
空の黒は時間とともに色濃くなり、星空が次第に近くになった。
誰もいない砂浜で過ごした数時間。
それは、大切な者への気持ちが磨かれた時間でもあった。