夏の夜

RINGOKAN

2009年07月11日 18:00












友人と葉巻を燻らせながら、ゴルフの練習をした先日

その後に向かったのは、視界2〜30m程のガスに覆われた近所の山。

そこで再び汗をかいた僕は、一度自宅に戻りシャワーを浴びる。











汗を流しさっぱりした後に着替えたのは、最近お気に入りの着物。

この時期だからといって、僕は浴衣は着ない。











生絹の角帯を貝の口に結び、絽の着物に袖を通す。

純白の足袋には下駄ではなく、草履を履くのだ。











着物を着て向かったのは、このあたりでも人気のある古寺。

この日ここをお参りをすると、46,000日分のご利益があるのだという。











一つ一つの灯りは全て蝋燭。

電気で灯しているわけではない。

歳のせいか、そんなこだわりにさえ感動を覚える。











ぼんやりと灯りを眺め、人々の流れを疲れきった身体で感じる。

湿度は異常に高いが不快ではない。

大嫌いな梅雨を楽しめるのも、あと少しだけなのだ。











僕は46,000日分のご利益にはあまり興味がない。

どちらかといえば、この日に燻らせたハバナ・シガー

キンテロ・ロンドレス・エクストラに興味があった。

今夜もう1本、のんびりと燻らせるかを。





しかしながら、もしも僕にもそのご利益があるならば

あの日ここに来ていた参拝客に、僕の分を少しづつ分けて頂きたい。

僕はここに夏を感じ、ただ遊びにきただけだから。





いくつもの灯籠に灯がともった夜、僕は夏の夜の始まりを感じた。










ジャズ・ピアノを聴きながらの、夜の茶会 ??


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