横浜・横須賀
昨年あたりからなんとなく、自分のルーツを知り
あらためて、この目で見てみたくなった。
実際に僕が生まれた場所や、育った場所をこの目で見たとき
今までの僕には見えなかった、自分の過去が見えた。
いや、見えた気がしただけかもしれない。
ただひとつだけ言えることは
僕はここへやってきたことで、何かを確実に感じた。
以前から僕は、お客様方によく言われることがある。
「なぜ不良になったの?」
「寂しかったからでしょ?」
僕の答えはいつも " NO " だ。
僕はそのような気持ちが原因で、若きし青春時代を
過ごしてきたと想っていない。
もしかすると、想っていなかっただけなのかもしれない。
それを気づかせてくれた横浜、そして横須賀。
両親の共稼ぎ、幼少時代からの何度かの転校。
人からは「甘い」、と想われるかもしれないが
その頃の僕にとって、何度と訪れる新天地での友人づくりは
僕とってかなりの重荷だった。
転校をする度に有無を言わさずに訪れる、友達との「さよなら」は
小さな子供にとって、どれだけのプレッシャーを与えるのか。
誰とでもいいから話をしたい。
誰とでもいいから遊びたい。
誰とでもいいから、一緒に学校から帰りたい。
何かをしでかして、皆から注目されたい・・・
僕は寂しさも一つの原因として、少し人の道を逸れてきたのかもしれない。
そんな気持ちが原因で、家族に迷惑をかけてきたのかもしれない。
あの頃の友人らは、皆似た想いをしていたのかもしれない。
あの頃の僕は、ずっと寂しかったのかもしれない・・・
僕は横浜の町並みを眺めながら、そんなことをずっと考えていた・・・
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