雪を眺めながら茶をいただく

RINGOKAN

2012年02月06日 18:00












先日、雪などめったに降らぬ掛川でも雪がちらほら。

少しだけでも非日常的な時間を味わいたくなったので

野点用の茶道具を車に放り込みいつものポイントへ。











途中、「積雪凍結注意」と書かれた看板を見つけ少し興奮し

高鳴る気持ちを抑えるように車のギアを一段下げてみる。











途中路肩に積雪はあったものの想ったほど雪は積もっていなかった。

簡単な食事を済ませ湯を沸かし、茶碗や柄杓、自作の茶杓を用意した。











この日の抹茶は京都の老舗で扱う抹茶。

ほろ苦い味わいの中にやや強い甘みを感じる素晴らしいテイスト。

茶菓子を用意すればよかったと少しだけ後悔した。











まずは一服茶を点てる。

大自然の中に身を置き、音のない世界で独りひと椀の世界を堪能してみる。

凛と冷え切った空気、茶室のような天井のない広く蒼い空。

大自然の中にいて一輪の花も咲いていないが

何故か枯れきった草木でも、それはそれで風情を感じる。











茶の温かさをかじかんだ両手で感じ取り、無心でもう一服点ててみた。











茶のあとは短いハバナをいただく。

ここでいただいたのはラファエル・ゴンザ・マルケス・パナテラ・エクストラ。

小さいビトラではあるものの充分に楽しめる紫煙である。











めったに雪など降らぬ掛川でたまたま味わえた白い世界。

人生という限られた時間の中で非日常的時間を自らつくりだしてみる。

そしてその非日常的時間や空間が僕のなにかを満たしてくれる。












山に登り山頂で一服の茶を点てる。

雪を眺めながら野山で一杯の茶をいただく。

そして葉巻を燻らせながら、僕は「なにか」について少しだけ考える。







KAKEGAWA CIGAR STYLE









関連記事