古の月明かり

RINGOKAN

2011年12月13日 10:00




































この先暫く観ることができないと言われていた先日の皆既月食。

この夜は夕暮れから天体ショーがはじまっていた。

僕は時間や月の状態をを気にしながら仕事をこなす。

そしてお客様たちと一緒に外へ出て、酒や葉巻をいただきながら

皆でほぼ真上にある月を眺めた。





遠くにある丸い月は、ときどき雲の間から顔をのぞかせながら

僕らにばれないように少しずつ形を変えてゆく。

そして赤くなった丸い月があたりを不思議な世界に一変させた。





初めてお逢いする方々と同じ場所で同じ月を眺める。

なんとなく皆が丸い月のようにひとつの輪となった夜

僕はいまにも月が手に取れるように想える距離で

偉大なる宇宙と時間を肌で感じる。

目の前に広がる夜空には何万年も前の明かりを放つ星々が

赤く丸い月を取り巻くように整然とそして力強く輝いていた。













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