ときどき頬をかすめる夜風がとても気持ち良かった先日。
夕食を済ませた僕は、ワインを1本抱え近所の友人宅へ向かった。
テラスに置かれた優しいランタンの明かりに
近所で暮らす友人らが集まりだした。
この夜、まず僕が燻らせたのはオヨ・ド・モントレー・ル・オヨ・ドュ・プリンス。
昼間の疲れが滲みだすこの時間帯なら丁度良いヴィトラだ。
持参した安価な赤ワインとともにコイツを燻らせた。
宴もたけなわ、なんとなくカードとチップが用意され
この夜集まった男5人で、葉巻を燻らせながらテキサス・ホールデムを。
他愛もない話しで盛り上がり、暗闇の中に笑顔が浮かぶ。
この夜の2本目は、左隣に座る友人からいただいた
シャルルドゴールからやってきたクアバ・ディヴィノス。
小さいヴィトラながら満足度が高い一本である。
好き勝手に集まった男たちが、散り散りに闇に消えてゆく。
静けさの中に浮かび上がったのは
飲み干された数本の空き瓶と踊るように揺れるランタンの炎。
そして空を見上げれば白く輝く綺麗な月が。
僕らはこうして日常のなかに非日常を生み出し
そして、それを存分に愉しんでいる・・・
KAKEGAWA CIGAR STYLE