バーテンダーの休日
それまで僕は、日曜日に行う「ウイスキー教室」の資料づくりをしていた。
だいたいの資料をつくり終え、ある友人に電話する。
彼は、シルバー・アクセサリーを中心にした、デザイナーでありアーティスト。
久しぶりに、彼のアトリエにうかがった。
彼のアトリエは、彼好みに整理整頓されており、それがまた男心をくすぐる。
製作途中のリングには、どんな石が納まるのだろう。
以前、彫金に興味があった僕は、あちこちに電話を掛けまくったことがある。
それはまだ、僕が30歳の頃。
今度はここへ、生徒としてうかがってみたい。
彼がつくる製作途中のリングの向こうには
以前、彼が取材を受けた際に撮った、彼が若々しいときの写真が一枚あった。
今夜は外で、紫煙をゆっくり燻らしたい。
夜景の綺麗なホテルに行き、窓越しに夜景を眺めながら・・・も考えていたが
彼がこのアトリエとは別に経営する、小さなシガー・バーでもいいな。
僕がこの小さなシガー・バーに入ったとき、すでに友人が1本目を燻らしていた。
そう、彼も昨日の僕の呼びかけに、興味を持ってくれた一人。
今夜彼が燻らしていたのは、ラモン・アロネスのスペシャリティ・セレクテッド。
今夜は彼と同じ、ラモンのスペシャリティ・セレクテッドにしよう。
そんな僕の呼びかけに興味を持ち、僕の後に続いてやってきたのは
先ほどまで名古屋で仕事をこなしていた女性。
可愛らしい彼女は、この日初めて紫煙を燻らした。
今夜僕は、お気に入りのカルヴァドスのひとつ、デュポンから始める。
そのデュポンをやり始めた頃、もう一人興味を持ってくれた男が静岡から合流した。
静岡から合流した彼は、トリニダッドのコロニアレスから。
彼女のデビュー・シガーに選んだのは、ホンジュラス・シガーのドンフェロ。
ここの主人である、バーテンダーからの粋なはからいである。
それは、女性の指にもしっくりとくるサイズの、ドンフェロ・フェリトス。
今夜はそんな4人で紫煙を燻らした。
最初にここへやってきた彼は、次にサン・ルイ・レイ・ロンズテールを。
トリニダッドのコロニアレスを燻らしていた彼は、次に同じくトリニダッドのレジエス。
これは、先日の日曜日に届いたというキャビネ物。
それぞれが好きな紫煙を、好きなように燻らす。
共有する同じ時間と空間。
それは、僕等にとっての至福の時間でもある。
そんな空間と時間を提供してくれた、バーテンダーに感謝である。
素晴らしい休日を満喫できました。
皆様、素敵な時間をありがとうございました。
1月18日(日)は、「ウイスキー教室 初心者コース」を開催いたします。
限定8名のところ、残り2名様が参加可能となっています。
詳しくは・・・
当店にて行われる、各教室のお知らせは こちら
2009年1月25日(日)は、Burns Night 2009
Valentine Night's 2.9〜2.14
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