一期一会










先日の散歩途中に見つけた「にじり口」。

これは、あの千利休が考案したとされている。





一期一会





その昔、茶道(ちゃどう)は男達のものであり

茶室は政治や戦など、秘密裏な話し合いをする場であった。

この茶室は、当然天下を取った将軍等も利用した。



" この空間を利用する者は皆平等

誰もがここへ入るためには頭を下げ、必ず一礼をするように "



と、千利休がこの「にじり口」を考案したと聞いている。





一期一会





茶道には「侘び寂び」が存在する。

「寄り付き」に案内されたあと小さな門をくぐり庭へ出る。

亭主の心意気である庭を拝見しながら、飛び石を歩く。

その先には飾り窓から、優しい光りが入り込む「待ち合い」が。

僕等は「蹲(つくばい)」で手を清め、畳に両手を付き

にじって茶室へ入るのだ。





一期一会

貴女とこうして出逢っているこのひと時は

二度とは巡ってこないたった一度きりの時間・・・

だから、僕等はこの一瞬を大切にし、そして想い

今できる最高の「おもてなし」をするのだ。






床の間には、亭主が選んだ掛け軸と季節の花。

切った炉からは炭の焼ける香り。





そして、「一服」。





千利休は豊臣秀吉の勘気に触れ、切腹を命じられる。

ここは、本来血生臭ささが消えない男の世界。

ここにあるのは男の生き方、男道なのだ。





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