Tokyo Trip ジョエル・ロブション










恵比寿





その豪華な建物は、フランスにあるシャトーそのもの。

シャトー・レストラン「ジョエル・ロブション」は、フランスで最も格式ある

ミシュランの三ツ星、世界を代表するフランス料理界の巨匠である。





Tokyo Trip ジョエル・ロブション





12時にリザーブしていることを告げ、スタッフに案内されたのは

格式のある藤色に統一された、1階フロアの一番奥の角席。

それはまさにクラシック・スタイルのフレンチ・レストラン。



まずはアペリティフをと、本日のメニューを持ってきてくれたのは

漆黒色のスーツが似合う、ここのマネージャーのエリック・ブレジョン氏。





いきいきとした数杯のソーヴィニヨン・ブランと、素晴らしい食事。

既に " オレンジ色 " を感じさせる印象の、素晴らしいメルローをいただいたあと

食後の飲み物は、席を移動し楽しませて頂いた。





Tokyo Trip ジョエル・ロブション





エリック・ブレジョン氏の案内で、緩やかなカーブを描く階段を上がる。

ゆったりと造られた白亜の階段は、まるで天国へでも向かうよう。

すると右手に、真っ赤な扉に視線を奪われた。



" Rouge Bar "

2階にあるジョエル・ロブションの、メイン・バー BAR " Rouge Bar " 。

深紅色と黒で統一されたそのバーには、綺麗に整頓されたバック・バー。

そこには厳選され無駄を省いた、必要最低限の世界の銘酒が並ぶ。

そして、いかにも品の良いソファーが整列していた。



そこに黒があるからこそ下品にならない深紅。

そこから 「" 品 " が生み出されている」 ということを感じた。





Tokyo Trip ジョエル・ロブション





案内された座り心地の良いソファーの一角には、午後の眠りを誘う

穏やかな春の日差しが、唯一優しく差し込んでいる。

それは、気の利いたエリック・ブレジョン氏のお心遣いか。



僕はここで稀少なハバナシガー、フォンセカ・インビクトを取り出す。

そう独特のシェイプをした、今では入手困難なハバナ・シガー。

この次に控える予定をこなすには、このサイズが限界であった。





Tokyo Trip ジョエル・ロブション





ヘッド・キャップをカットし、トルペドにも似たシェイプのフットを

僕はいつも以上に、ゆっくりゆっくりと炙りだす。

思う存分にこの空間を、僕なりに満喫したかったからだ。



フォンセカ・インビクトにマリアージュさせたのは、珈琲ではなく紅茶。

穏やかな午後のひとときに、ぴったりなシガーにはいつも紅茶。

眠ってしまいそうな午後の日差しが、たまらなく気持ちが良かった。





Tokyo Trip ジョエル・ロブション





" Rouge Bar " で充分な時間と、紫煙を楽しんだ僕は1階のロビーへ降りた。



帰りがけコートを着ている僕に、ここのマネージャーである

エリック・ブレジョン氏が、一枚の名刺を差し出した。





以前は豊橋市にも住んでいたという、彼の穏やかな表情の彼。

それは、藤色に統一されたレストラン内を

颯爽と闊歩するときのそれとは全く違った。

彼は、浜松で有名なオーベルジュ「キャトル・セゾン」にも

勤めていたことがあるという経歴の持ち主。

人生、どこでどう繋がっているのか、わからないものである。





巧みにソムリエ・ナイフを操り、抜栓したコルクの頭の香りを嗅ぐ。

少量グラスへ注いだワインを、空気と一緒に口に含みテイスティング。

常にきちんと背筋が伸びている。

エリック・ブレジョン氏の、その華麗な姿が印象的だった。





素敵な時間を、ありがとうございました。











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この記事へのコメント
うぁ~、これはうらやましい★三つ星のロブション!
しかもバーでシガーまでいただけるとは、まさに贅の極みですね。
かつて自分がウェスティンに泊まった際は、「タイユバン・ロブション」が閉館となった後でした。
ジュエル・ロブションで華麗に復活してから、ずっと行きたいと考えてました。
同じ三つ星の「すきや橋 次郎」は、ジュエル・ロブション氏が行きつけの鮨屋であることは有名ですね。
”最高は最高を求める”いい例ですね。
詳細なレポートどうもありがとうございました。さらに行きたくなりましたよ~
実はRINGOKANさんの食事も味わってみたいものです。。。
Posted by シガーマン at 2009年03月15日 23:58
シガーマン  様

今回ウェスティン・ホテル内には寄れませんでしたが、実は時間があれば寄りたかったのです・・・

「タイユバン・ロブション」うかがったことはありませんでしたが、いま想えば一度は行くべきでした・・・

今回のジョエル・ロブション、ルージュ・バーともに非常に素敵な空間でした。

機会があれば是非一度♪


PS.

当店のお食事は・・・(汗)
Posted by RINGOKANRINGOKAN at 2009年03月16日 14:04
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