Cigar Bar " RINGOKAN "

彼が少しだけ手に入れた、誰にも邪魔をされることのない時間。

その貴重な時間を利用して、昨夜友人が葉巻を燻らせに来てくれた。











ハバナが好きな彼が、昨夜燻らしたのはニカラグアの葉巻。

ドミニカ産のラッパーに似た光沢、彼曰く穏やかで飽きにくいテイスト。











昨夜皆様がお帰りになり、閉店後独り燻らせたのはパルタガスのショーツ。

明日は休み、時間はたっぷりある。











約2時間程紫煙と銘酒、そして読書を楽しんだ。



手にしたのは、1968年に出版された、ある男のボリビアで過ごした日記。

パルタガスに合わせたのは、先日抜栓した17年物のFine 。











1968年

それは、僕が生まれた翌年のこと。



僕は強い人間ではない。

だからこそ出逢いを大切にし、色々な方々と共に生きたい。

ただ共に生きるのは、誰でもいいというものではない。

自ら選ぶ。

そう、彼もそうしたように。











まだ40年程しか時間の経っていない生々しい日記。

彼はどのような想いで筆を取り、いつも

どのような気持ちで、葉巻を燻らしていたのか。



彼を真似て紫煙を燻らし、彼のひと言ひと言に胸を打つ。

彼は、人間を愛することができる男だと。











キューバの紫煙を燻らせながら想った。

僕も、いつまでも「自己の変革と革命」には貪欲でありたい。

そして、「愛」を生むことのできる男になりたい。