Bar Le Rentier

RINGOKAN

2009年02月13日 20:00










彼と出逢ったのは、約20年ほど前。

いま想えば、彼はその頃から少し大人びたダンディズムを

身につけていたのかもしれない・・・





浜松の空が青からオレンジ、そして漆黒の闇に包まれる頃

僕はここへやってきた。











日中の春を感じさせる温かさとは違い、この時間はかなり冷え込む。

僕が羽織るコートの襟も、自然と立つ。



新しい灯りに照らされた、開発が進むアクト・シティーの北側。

浜松名鉄ホテルのすぐ北側に、ここBar Le Rentier はある。

ここは、以前名鉄ホテルのMember's Bar にいたキャプテンの

鈴木克明氏がかまえる、素敵な時間を醸し出す城である。











十数段の階段を上がると左手に、小ぶりではあるものの

目印の素敵な看板が見える。











大きく、そして、心地よい重さのある扉を開けると

カウンター中央に、彼は笑顔で立っていた。











僕はいつも通りジン&トニックをオーダー。

持参したモンテクリストのNo.4 を、コートのポケットから取り出す。











鈴木氏に出していただいた、フランス・バカラ社製のシガー・アッシュトレーは

僕の友人である浜松市の有名Bar 、BAR KATSUKI のオーナー

勝木康隆氏と二人で、ここBar Le Rentier がオープンしたときに

プレゼントさせて頂いた、僕の想い出の一品である。











一杯目のジン&トニックが終わる頃、中盤にさしかかったモンテクリストに

何を合わせようか楽しみながら思案する。



そして僕が選んだのは、2008年度ワールド・ウイスキー・アワードで

最優秀賞「ワールド・ベスト・シングルモルトウイスキー」に選ばれた

シングルモルト余市1987年。

生産本数は限定の1350本だけ、これは一度飲んでみたかった。

現在高値が付き高いショップでは、販売価格が¥50000程する代物。



それは、世界一に輝いた国産ウイスキーと、世界一人気のある葉巻

モンテクリスト・No.4 とのマリアージュ。











このウイスキーが熟成された20年、僕が彼と出逢ってからの20年。

この液体には、僕等が出逢ってからと同じだけの、時間が流れている・・・





鈴木氏のダンディズムを感じる空間。

ココで燻らせたモンテクリストのNo.4 、それに合わせた余市1987年。

僕にとって今までにない、至福の時間となりました。











浜松市にある数々の素敵な空間。

あらためて浜松市民の皆様を、羨ましいと想った夜。











素敵な時間をありがとうございました。





Bar Le Rentier

浜松市中区板屋町651 吉田ビル2F
053-450-5882










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