君への想い・・・

RINGOKAN

2008年10月19日 21:00









先日お客様からうかがったお話。


とても辛くなった・・・







数年前から施設のお世話になっているという彼の母親。

今ではお腹を痛めて生んだ息子である彼のことも、わからないのだという。

昨年末までは、彼の父親が時間を作っては、妻に逢いに行っていた。

今年の初め、大切な父親に見つかった悪性腫瘍。

摘出するにはもう遅かった。



先日母親に逢いに行ったお客様である彼は、

施設の方からあることを聞いたらしい。



「お父様が来られなくなってから、お母様の症状が悪くなった」のだと。



自分の息子が誰なのかもわからない状態の彼女、お見舞いに来る

夫でさえ誰かもわからなかった。



そんな彼が体調を崩し、自分の意志に反し妻に逢いに行けなくなった。

どれだけ辛かったことか。

どれだけ彼女に逢いたかったことか。

想像するだけでも辛くなる・・・



妻を愛する彼は今年7月に旅に出た。

温かい彼女にはもう触れられない旅に。

二度と彼女に逢えない旅に。



きっと彼女は全てをわかっているのだ。







僕等の人生ってなんなのだろう。

僕は涙をこらえるのが精一杯だった。

だからこそ僕は、今を大切に生きたい。

だからこそ僕は、大切なものを守ってゆきたい。














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