君への想い・・・
先日お客様からうかがったお話。
とても辛くなった・・・
数年前から施設のお世話になっているという彼の母親。
今ではお腹を痛めて生んだ息子である彼のことも、わからないのだという。
昨年末までは、彼の父親が時間を作っては、妻に逢いに行っていた。
今年の初め、大切な父親に見つかった悪性腫瘍。
摘出するにはもう遅かった。
先日母親に逢いに行ったお客様である彼は、
施設の方からあることを聞いたらしい。
「お父様が来られなくなってから、お母様の症状が悪くなった」のだと。
自分の息子が誰なのかもわからない状態の彼女、お見舞いに来る
夫でさえ誰かもわからなかった。
そんな彼が体調を崩し、自分の意志に反し妻に逢いに行けなくなった。
どれだけ辛かったことか。
どれだけ彼女に逢いたかったことか。
想像するだけでも辛くなる・・・
妻を愛する彼は今年7月に旅に出た。
温かい彼女にはもう触れられない旅に。
二度と彼女に逢えない旅に。
きっと彼女は全てをわかっているのだ。
僕等の人生ってなんなのだろう。
僕は涙をこらえるのが精一杯だった。
だからこそ僕は、今を大切に生きたい。
だからこそ僕は、大切なものを守ってゆきたい。
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